こんにちは。院長の盛実です。
7月に入り暑くなってきましたね。梅雨が明ければいよいよ夏本番。
夏といえば待ち遠しいのが「花火大会」ではないでしょうか?
夏の夜空に大きく豪快な音とともに打ち上がる花火を見ていると、爽快な気分になるのは私だけではないでしょう。
「花火」というと以前、プロの花火師を取り上げたテレビ番組がとても印象的だったので、今回ちょっとお話してみたいと思います。
花火師とは皆さんもご存知のとおり、花火を作って打ち上げる職人さんのことですが、花火師はほんの一瞬の夏の夜空を染め上げるために、途方もない手間と時間をかけるのだそうです。
特に“カリスマ”と呼ばれる花火師は、花火が開いてから散るまでの5秒間のために一切の妥協を許しません。
それは、わずかな火薬のズレが全体のバランスを大きく崩してしまうからだそうです。
その番組の中で花火師さんは『花火は打ち終わるとモノはなんにも残らない、残るのは記憶だけ。
逆に言えば、記憶だからこそいつまでも残るもの。手を抜いてしまってはその5秒間がダメになってしまう。
(誰かの記憶にずっと残るような)そんな花火を作っているので、自分の生き方もしだいに花火に似て“潔さ”を善しとする精神が生まれるのかもしれないですね』と、なんとも粋な事を言っておられました。
そして花火作りの最後に求められるのは『技術を超えた集中力と、花火と向き合う素直な心』だとも。
たった一発の花火にも花火師の魂が込められている。
そんな花火師の魂を感じながら花火を見上げれば、またひと味もふた味も違う花火の美しさにふれることができるのではないでしょうか。
院長 盛実俊也