2015年 5月 の投稿一覧

一隅を照らした人

こんにちは。院長の盛実です。

もうすぐ梅雨のシーズン。雨が多くて外へ出る機会が減ったり、湿気でジメジメするなど、

あまりいいイメージのないこの時期ですが、みなさんはどのように過ごしてらっしゃいますか?

 

さて、そんな6月の24日は「美空ひばりさん」の命日です。

 

美空ひばりさんは皆様もよくご存知だと思いますが、数々のヒット曲を歌った昭和を代表する歌手(ひばりさんの通算レコーディング曲数は1500曲、オリジナル楽曲は517曲だったそうです。)であり、たくさんの映画にも出演した女優さんでもありましたが、生前は“お嬢”という愛称で親しまれ、女性として初の国民栄誉賞も受賞した方です。

よく美空ひばりさんのことを“往年のスター”や“永遠の歌姫”などと讃えた言葉はたくさんありますが、私自身は「一隅を照らした人」という表現がとても印象に残っています。

この「一隅を照らす」という言葉は、比叡山を開かれた伝教大師・最澄が言った径寸十枚これ国宝に非ず、一隅を照らすこれ則ち国宝なりからきて、言葉の中の「径寸」とは金銀財宝、「一隅」とは今自分がいる場所のことを指すそうです。

 

つまり、お金や財宝は国の宝物ではない。家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも代えがたい貴い国の宝である。といった意味のようです。

 

戦後まもなく、日本中が荒れ果て世の中に暗雲がたちこめていた時、その美しい歌で人々の心に明るいひとすじの光をもたらした人こそ“美空ひばりさん”でした。

 

まさに「一隅を照らした人」とはひばりさんにピッタリな言葉のように思えます。

私たちもひばりさんほどのスターにはなれなくても、自分の今いる場所で、自分ができることを、できる範囲でコツコツと精一杯頑張れば、最澄の言う「貴い国の宝」に少しでも近づけるのではないでしょうか。                             

院長 盛実俊也

5月の医院からのお知らせ

5月の院長予定

 

5月4日  休日診療当番(呉市歯科医師会館)9:00~15:00

5月8日  焼山こばと幼稚園歯科検診 年少組

5月10日 母の日(カーネーション贈ります) 玉井デンタルショー

5月17日 広島新庄高校体育祭参加

5月19日 呉市歯科医師会DVDセミナー「多数歯欠損・無歯顎補綴の目標」

5月21日 呉市歯科医師会理事会

5月23日 スタッフ歓送迎会 多田家の食卓

5月27日 呉市歯科医師会 口腔保健センター部委員会

5月といえば!

こんにちは、院長の盛実です!

 

草木の茂りもふくよかになり、木々の緑がさわやかな風にゆれて気持ちよく過ごせる季節になりましたね。

5月は旧暦では皐月(さつき)と呼びますが、漢字の「皐」は神に捧げる稲という意味があるそうです。

また、古語で「さ」という言葉は耕作を意味し、

5月はこの「さ」(耕作)が始まることから「さつき」と呼ばれるようになったといいます。

言うなれば耕作する人にとって5月はまさにスタートの月。

大切な最初の月と言えるでしょう。

 

ところが現代では、5月といえば「5月病」という名前の病気もあります。

これは新しい環境に適応できないことで精神不安定になってしまうという、

新入社員や新入生によく見られる心の病気です。

 

5月は古くから「始まり」という意味が込められている月なのに、5月病なんていう、

始まりに対して意欲を失ってしまう病気の名前に充てられているのは何とも皮肉に感じてしまいます。

でも、逆に考えれば“新しい人との出会いや環境から、

自分の新たな一面を引き出せる機会”でもあるのかもしれません。

 

4月のスタートダッシュにちょっと出遅れてしまった人は、

昔から始まりの月とされたこの5月に心機一転!

出直しを計ってみるのも良いのではないでしょうか。

院長 盛実俊也